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台風15号で屋根吹き飛ぶ…黒島で甚大被害

2015年8月28日 19:11
台風15号で屋根吹き飛ぶ…黒島で甚大被害

 台風15号によって、鹿児島県三島村の黒島では、2割余りの住宅で全壊や一部損壊の被害が出ている。鹿児島読売テレビの中村大輔記者が現地を取材した。

 鹿児島市の南西、約100キロに位置する三島村の黒島。上空から確認すると、たくさんの建物にブルーシートがかけられている。

 今回の台風15号は、黒島のすぐ西の海上を北上した。村が設置した風速計では、今月25日未明に67メートルの最大瞬間風速が4回も観測された。島では住宅3棟が全壊、20棟で屋根が飛ばされるなどの被害が出た。

 ある村営住宅では、海側からの強烈な風を受け、壁や屋根が完全に吹き飛ばされた。住民たちはがれきの後片付けなどに追われている。

 黒島の住民「明け方に(避難所から)帰ってきたらこんな状態になっていた。(口が)開いたままでぽかーんとして、現実を受け止められなかった」「去年も何回か(台風の風を)受けたけど、今回は段違いだった」

 また、甚大な被害を受けた島の西部にある片泊小中学校には、15人の児童・生徒がいるが、全員の家が何らかの被害を受けたという。

 片泊小中学校の長澤俊英校長「校舎や教室は全て無事だったので、気持ちとしては新学期をスタートさせたいが、生活面の準備が十分整うかどうかが心配」

 復旧にはまだまだ時間がかかりそうだ。