オリンピック・パラリンピック両方のエンブレムが使用中止となった今回の事態をうけ、佐野研二郎氏は１日夜、ホームページ上でコメントを出した。

　佐野氏はまず、エンブレムの盗用疑惑について、「疑いをかけられているような模倣や盗作は、原案に関しても、最終案に関しても、あってはならないし、絶対に許されないことと今でも思っております。模倣や盗作は断じてしていないことを、誓って申し上げます。」とあらためて否定した。

　一方で、「エンブレムのデザイン以外の私の仕事において不手際があり、謝罪致しました。」「このような騒動や私自身や作品への疑義に対して繰り返される批判やバッシングから、家族やスタッフを守る為にも、もうこれ以上今の状況を続けることは難しいと判断し、今回の取り下げに関して私自身も決断致しました。」と経緯を説明した。

　さらに、「今後につきましては、私の作品や仕事を通じて少しでも皆様の信頼を取り戻すべく日々の仕事に専念するしかないと思っております。」と述べている。

　佐野氏の事務所では、現時点で本人が会見する予定はないとしている。