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「男鹿のナマハゲ」など無形文化遺産候補に

2016年2月17日 21:36
「男鹿のナマハゲ」など無形文化遺産候補に

 文化庁の審議会は、来年以降のユネスコ(=国連教育・科学・文化機関)無形文化遺産の登録を目指す推薦候補に、秋田県の「男鹿のナマハゲ」など、神に仮装した地域の人が家を訪れる全国の7つの行事を選んだ。

 今回推薦候補に選ばれた「男鹿のナマハゲ」や沖縄県宮古島市の「宮古島のパーントゥ」など、全国の7つの行事は「来訪神(らいほうしん)行事」と呼ばれ、正月や季節の変わり目などに地域の人が神の使いに仮装して家を訪れ、厄払いや無病息災などを願うもの。

 こうした行事は、鹿児島県の「甑島(こしきしま)のトシドン」が2009年にすでに登録されているが、文化庁は、今回、新たに7つの行事を加え、トシドンを含んだ「来訪神:仮面・仮装の神々」というグループで、推薦候補とすることを決めた。

 今後は、政府が推薦を正式に決定し、来月末までにユネスコに提案書を提出する予定で、早ければ来年秋の登録を目指す。


■推薦された7件

・秋田県男鹿市「男鹿のナマハゲ」
・石川県輪島市と石川県能登町「能登のアマメハギ」
・沖縄県宮古島市「宮古島のパーントゥ」
・山形県遊佐町「遊佐の小正月行事」
・宮城県登米市「米川の水かぶり」
・佐賀県佐賀市「見島のカセドリ」
・岩手県大船渡市「吉浜のスネカ」