大阪ダブル選挙 「維新」が圧勝
「維新」対「非維新」の構図で激しく争われた大阪ダブル選挙が22日に行われ、いずれも大阪維新の会の候補が自民党推薦の候補を大きく引き離し、当選を果たした。
大阪府知事選挙は、大阪維新の会公認で現職の松井一郎さん(51)が再選した。確定値は、松井一郎さんが202万5387票。自民推薦の栗原貴子さん(53)が105万1174票。
松井さん「橋下(市長)・松井(知事)でやってきた、大阪府・市が一体となっての成長戦略、改革を、今後、吉村新市長とともに継続し、豊かな大阪をしっかりつくっていきたい」
また、橋下市長の後任を選ぶ大阪市長選挙では、同じく大阪維新の会公認で新人の吉村洋文さん(40)が当選した。確定値は吉村洋文さんが59万6045票。自民推薦の柳本顕さん(41)が40万6595票。
吉村さん「私自身は(橋下市政の)改革路線を継承して、大阪をさらに前進させていきたい。また、橋下改革の中で修正すべき点、私自身が独自にやっていくべき点をしっかりと進めていきたい」
松井さんと吉村さんはいずれも自民党推薦の新人候補と事実上の一騎撃ちとなったが、大阪市の橋下市長と二人三脚で「改革の継続」や「大阪都構想の再挑戦」を訴え、終始、選挙戦を優位に進めた。
ダブル選挙で大阪維新の会がともに勝利したことで、橋下新党「おおさか維新の会」の今後の運営に弾みがつくことが予想される。政界からの引退を表明している橋下市長の去就について、松井さんは「いったんは身を引くということだが、個人としての人生は橋下氏自身が決めること」とコメントしている。
一方、自民党は、前府議会議員の栗原貴子さんと前市議会議員の柳本顕さんを推薦候補として擁立。これを民主党大阪府連と共産党が自主支援し、「非維新」の結集を目指したが、及ばなかった。