沖縄のアメリカ軍・普天間基地の辺野古移設をめぐって、国は先週、翁長知事が出した埋め立て承認の取り消しを撤回するよう指示した。この是正指示を不服として、沖縄県は１４日、国地方係争処理委員会に審査を申し出た。

　沖縄県・翁長知事「国地方係争処理委員会におかれましては同委員会が設けられた趣旨にのっとり、中立、公正な審査をお願いしたいと思っております」

　沖縄県は、知事による埋め立て承認取り消しの撤回を求めた国からの「是正の指示」には、指示の理由が書かれておらず違法だとして、１４日、総務省の第三者機関「国地方係争処理委員会」に審査を申し出る文書を発送した。

　委員会は申し出から９０日以内に国の是正指示が適法か違法かを判断することになるが、結果にかかわらず、沖縄県は先の和解条項に基づいてあらためて国を訴え、裁判で争うことになる。