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普天間基地の辺野古移設 県と国の裁判開始

2016年2月15日 15:28
普天間基地の辺野古移設 県と国の裁判開始

 沖縄のアメリカ軍・普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、沖縄県が国を訴えた裁判の審理が始まった。

 辺野古の海の埋め立てをめぐっては、沖縄県の翁長知事が埋め立て承認を取り消したが、国土交通相がその効力を「執行停止」し、現在も移設に向けた工事が進められている。このため沖縄県は「執行停止」決定の取り消しを求めて国を訴え、15日午後、第1回口頭弁論が福岡高裁・那覇支部で開かれた。

 法廷では沖縄県側が、「執行停止」決定は同じ政府の中で防衛省の申し立てを国土交通相が認める形でなされていて、違法だと主張する書面を提出。一方、国側は県の訴え自体の却下を求めた。次回期日は今月29日で、その日で結審することが決まった。

 また、この裁判に続いて、逆に国が沖縄県側を訴えた裁判も開かれ、翁長知事が出廷して本人尋問が行われている。