大型バスが電柱に衝突…3人搬送 鳥インフル対応の県職員が乗車 愛知・半田市
愛知県で30人の乗客を乗せた大型バスが電柱に衝突し、運転手の男性と乗客の男性2人のあわせて3人が病院に搬送されました。
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記者(愛知・半田市、8日正午すぎ)
「バスが電柱に衝突し、バスのフロント部分が大きくへこんでいます」
住宅街に位置する交差点の近くで停止した1台の大型バス。フロントガラスにはクモの巣状のヒビが入り、車体の上には「くの字」に折れ曲がった電柱がありました。
記者
「バスの前面は粉々になっていて、倒れた電柱と電線が複雑に絡み合っています」
警察と消防によると、8日午前11時10分頃、「電柱にバスが衝突した」という119番通報が相次ぎました。
現場近くで働いていた人
「ドスンという音とともに電気がバチっと消えて、外に出たらこういう状態。ちょっと今までにない音だったね、ドスンというような」
事故が起きたのは愛知県半田市。周囲に一軒家などが立ち並ぶ交差点のすぐ近くです。
現場近くで働いていた人
「救急車が来て、わーってなって」
──人は乗っていた?
現場近くで働いていた人
「結構乗っていましたね」
事故当時、大型バスに乗っていたのは男性運転手(50)と30人の乗客です。この事故で運転手と乗客の男性2人が病院に搬送されましたが、いずれも軽傷だということです。
バスの後方部分の地面には、掘り起こされたような大きな穴があいていました。そこは電柱があった場所で、大型バスは電柱に衝突し、数メートル進んだ末、停止したとみられます。
記者
「電柱が下敷きになっていて、バスが少し浮いているのが確認できます」
砕けたコンクリートが散乱し、鉄骨などはむき出しになっていました。事故の影響で付近では一時、1870戸が停電したということです。
愛知県によると、この大型バスは県がチャーターしたバスで、常滑市で確認された鳥インフルエンザの消毒作業などを行った県の職員が乗っていたといいます。
バスは単独で電柱に衝突していて、警察が事故の詳しい経緯を調べています。