最近人気の家庭菜園だが、消費者庁は、野菜と見分けのつきにくい毒のある植物を食べないよう呼びかけている。

　消費者庁の調査では、去年４２人が家庭菜園などでとれた植物を食べ食中毒になっている。スイセンをニラだと思って食べ、おう吐などの症状が出た人が最も多く、死亡した例もギョウジャニンニクと似たイヌサフランを食べた人など４件あった。

　全国の消費者へのアンケートでは、約４割の人が植物による食中毒で死に至ることを知らなかったということで、消費者庁は食用と観賞用の植物は分けて植え、食べられるか自信がないものは食べないよう呼びかけている。

　こうした中、東京都内では１２日も、８０代の女性が庭に生えていたスイセンをニラと勘違いして食べておう吐し、病院で手当てを受けたという。