上半期の特殊詐欺 4年ぶり2百億円下回る
今年上半期の「特殊詐欺」の被害総額は198億円あまりとなり、4年ぶりに200億円を下回ったことが、警察庁のまとめでわかった。
警察庁によると、今年上半期の「特殊詐欺」の認知件数は6443件、被害総額は198億4000万円で、去年の同時期と比べて41億円あまり減少した。
手口の内訳では、「オレオレ詐欺」や「金融商品詐欺」は減少しているものの、「医療費が返金される」などとウソを言って言葉巧みにATMに誘導して金を振り込ませる「還付金等詐欺」の被害が大幅に増加している。
また、被害者の内訳では、65歳以上の高齢者が被害にあうケースが78.7%と高い水準を占めているという。
警察は、今年上半期に特殊詐欺事件の容疑者として全国で1049人を検挙しているほか、詐欺グループのアジトを31か所摘発している。警察庁は「被害は減少したものの、依然として多額の被害が出ている」として、犯行グループの摘発をさらに強化する方針。