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史上最年少のプロ棋士誕生に先輩棋士らは

2016年9月3日 19:23

 愛知県瀬戸市の中学2年生・藤井聡太さん(14)が将棋のプロ入りすることが決定した。最年少記録を更新し、将棋のプロ入りする藤井さんについて先輩棋士がコメントを発表した。

 加藤一二三九段「誠におめでとうございます。心より祝福致しますとともに、将棋界全体にとっても明るいニュースに喜びを覚えます。かねてより評判を耳にしておりました。精鋭ぞろいの棋界ですが、大成した先輩中学生棋士の谷川・羽生・渡辺に続けるよう精進されることお期待しています。現役最年長の私が、21世紀生まれで最年少の藤井四段と対局できると考えるとワクワク致します」

 日本将棋連盟会長・谷川浩司九段「厳しい三段リーグを一期で、最年少記録をつくったことは、大変素晴らしいことです。高い志を持って精進することを期待しています。棋士個人の立場としては最年少名人の記録が破られるかも注目しています」

 羽生善治三冠(王位・王座・棋聖)「三段リーグからの四段昇段は、史上最年少の価値をより高める快挙だと思います。これから棋士として注目を集めることになると思いますが、それを乗り越えて歴史に名を残すような棋士になることを期待しています」

 渡辺明竜王「久しぶりの中学生棋士というだけでなく史上最年少での四段昇段、おめでとうございます。藤井君は以前から詰将棋の早さなどで話題になっていましたが、三段リーグを一期で抜けたのには驚きました。対戦を楽しみにしています」

 杉本昌隆七段(藤井聡太新四段の師匠)「偉大な先輩方の記録を塗り替えての最年少四段は、師匠としてこの上ない喜びで板谷一門の誇りです。周囲の方々の支えや応援のおかげです。棋士になったとはいえ、14歳の藤井四段は将棋の勉強が一番必要な時期。精進を怠らず、将来、東海地区にタイトルを持ってくる棋士に成長することを期待しています」