原子力規制委 「40年超」美浜原発に合格
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原子力規制委員会は、福井県の美浜原発3号機について、事実上、再稼働を認める審査書を決定した。老朽原発の審査合格は2例目。
今年12月に運転開始から40年を迎える関西電力の美浜原発3号機は、原則40年の運転制限を延長しての再稼働を目指している。原子力規制委員会は、5日、「新規制基準に適合している」として安全対策に合格したことを示す審査書を決定した。
再稼働に向けては、40年を迎える前日の11月30日までに老朽化の影響などを確認する別の審査にも合格する必要があるが、再稼働は、事実上5日で認められたことになる。
40年を超える原発の合格は高浜1・2号機に続く2例目で、老朽原発の相次ぐ合格に、福島第一原発の事故後に原則40年とされた運転制限は「形骸化した」との声もある。