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続く“野菜の高値”も市場には変化?プロに聞くおすすめ野菜とイチ押しの「あったかメニュー」

2025年2月26日 20:31
続く“野菜の高値”も市場には変化?プロに聞くおすすめ野菜とイチ押しの「あったかメニュー」

野菜の値段が高い状態が続いていて、買い物をしていても何を選んだらよいか迷ってしまいますよね?
しかし、市場での卸値には少し変化が現れているようです。
“野菜のプロ”イチ押しの、この時期うれしいあったかメニューも教えていただきました。


★青森放送 伊東幸子アナウンサー
「依然終わりの見えない、野菜価格の高騰。そんななか家計の助けになってくれそうな野菜はないものでしょうか?青果市場で聞きます!」

伺うのは、“野菜のプロ”荒谷晃好さんです。

★青森合同青果 荒谷晃好常務
「寒波などの影響もあって、野菜全体で入荷は少なくなっています。卸売価格もやや高めになっています」

本来ならこの時期、鍋料理や汁物などに大活躍のキャベツや白菜。卸値はいま、実に平年の倍近くまで上がっています。
特にキャベツは、いつもの年より入荷量が3割ほど少なく、高値の状態がおよそ4か月も続いています。

★伊東幸子アナウンサー
「ここしばらくキャベツは高くて、なかなかこんな風に1玉で買えないんですが、高値の理由は何なんでしょうか?」

★青森合同青果 荒谷晃好常務
「定植の時期、去年の10月、11月に、雨がすごく多くてキャベツの根の張り方がよくなかったのが一つ。そして、12月に入ると一転して全然雨が降らなかったのです。干ばつで生育が悪くて」
「またここに来て寒波の影響もありまして、入荷が減っている状況で、価格が上がっています」

キャベツが高いのには、大雨、干ばつ、寒波と複合的な理由があったのです。
一方、昨年末特に高騰した「トマト」は、卸値が落ち着いてきました。

★青森合同青果 荒谷晃好常務
「トマトは比較的順調に入荷するようになりました。卸値は、冬場ですので需要が少ないのもあって平年に近い価格になっています」

夏野菜の印象が強いトマトですが、実がなってからゆっくり時間をかけて成長する冬のトマトは、より味が乗るそうです。

★伊東幸子アナウンサー
「さらに、いまお手頃なののが…幅広くお料理に使える万能野菜のこちら!たまねぎだそうです!」

いまが収穫期の「新たまねぎ」はまだ少し高値ですが、昨年中に収穫され年をまたいでから出回る北海道産のたまねぎがお手ごろと言います。

★青森合同青果 荒谷晃好常務
「昨年は非常に猛暑の影響を受け、たまねぎは高かったのですが、ことしは平年に近いぐらいの収量でとれていますので、1割~2割ぐらいは(卸値が)安くなっています。」

そこで、荒谷さんにもう一つ質問!

★伊東幸子アナウンサー
「“野菜のプロ”は、この時期たまねぎをどう召し上がりますか?」

★青森合同青果 荒谷晃好常務
「まだまだ寒い時期なので、ポトフがおすすめです」
「たまねぎをたっぷり使って下さい!!」


実際に作ってみました!
材料はじゃがいもにニンジン、ソーセージ。たまねぎは切らずにたっぷり2個を盛りつけ。
“野菜のプロ”おすすめ、たまねぎが主役の「ポトフ」です。

★青森合同青果 荒谷晃好常務
「いろいろな野菜が高いですが、農家さんも肥料や資材、生産コストが上がっています。消費者にはどんどん食べてもらうことが農家さんの応援につながりますので、どんどん食べていただければありがたいです」

物価高騰の中、野菜の価格は日々の変動をよく見極ることが、“お手頃”で“豊か”な食卓のヒントになりそうです。

最終更新日:2025年2月26日 20:31
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