500年以上続く「神様の結婚式」四万十市
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高知県四万十市で500年以上続くユニークな伝統行事「神様の結婚式」が行われた。
高知県四万十市・不破八幡宮の「神様の結婚式」は、500年ほど前に応仁の乱を逃れてやって来た一条教房公が当時、横行していた略奪婚を戒め、結婚の厳粛さを伝えるために始めたとされている。
不破八幡宮には男神、四万十川の対岸にある一宮神社には3体の女神がまつられていて、毎年、花嫁をくじで選んでいて今年は豊作や平和をもたらす「徳益御前」が嫁入りすることになった。
10月9日、女神を乗せた「女みこし」が船で川を渡ってくると男神の使いが子孫繁栄の意味を込めたナスと酒を持って出迎えた。
男神使者「今年のナスはうんと日照りがしたので、これ以上の物はないと思って作ってきましたけども、お気に入るかどうか分かりませんが」
女神の使者「少し、いやだいぶ傷もございます」「風やら雨にも負けずに育ったナスであろうと思う」
八幡宮前の広場では、幡多農業高校馬術部による「上げ馬」が披露された後、「女みこし」が「男みこし」と合流し祭りは山場を迎える。
八幡宮でまず、「男みこし」がかけ声と共に「女みこし」の周囲を勢いよくまわる勇壮な「角まわし」が行われる。続いてお互いのみこしの担ぎ棒の先を3回ぶつけあう「輿(こし)合わせ」の儀式。無事めでたく神様の結婚が成立。
この祭りが終わると四万十川流域の秋はより一層深まっていく。