病院から毒薬指定の「筋しかん剤」なくなる
茨城県古河市の病院で、毒薬に指定されている「筋しかん剤」がなくなっていたことが分かった。
筋しかん剤がなくなったのは、古河市にある友愛記念病院。病院によると28日午後0時20分頃、看護師が手術室の前にある筋しかん剤などを保管する保冷庫の中を確認したところ、24本あるはずの筋しかん剤の瓶が1本なくなっていることに気づいたという。
筋しかん剤は、手術の際に、筋肉の動きを弱めるために使われる薬剤で、薬事法で毒薬に指定されていて、なくなった瓶1本分、50ミリグラムは、使い方によっては大人1人の致死量に当たるという。
保冷庫には昼間は、鍵がかけられていなかったということで、筋しかん剤は盗まれた可能性があるとして、病院は31日にも警察に被害届を出すとともに、今後は防犯カメラを設置するなどして管理を徹底したいとしている。