来年の豊作を祈る 恒例の奇祭「笑い講」
今年の収穫に感謝し、来年の豊作を祈る、毎年恒例の奇祭「笑い講」が山口県防府市で行われた。
防府市大道の小俣地区に800年以上前から伝わる「笑い講」は、この地区を開墾した農家、21軒の子孫が受け継ぐ神事で、毎年12月に行われている。
紋付き袴に身を包んだ参加者は、まず直会として御神酒を交わす。お酒が入って元気が出てくると、いよいよ神事、「笑い講」の始まり。2人1組となり、榊を手に3回、笑い声を上げる。1回目は今年の収穫を喜び、2回目は来年の豊作を祈り、3回目は今年の苦しみや悲しみを忘れるために笑う。笑い声が小さかったり、2人の息が合わなかったりすると…やり直しになる。
参加者は、最後に全員でこの日一番の笑い声を上げて今年の「笑い講」を締めくくった。