×

オスプレイ残骸の回収始まる 抗議の声も

2016年12月14日 15:39
オスプレイ残骸の回収始まる 抗議の声も

 13日夜、沖縄で起きたアメリカ海兵隊「オスプレイ」の不時着事故で、アメリカ軍側が日本政府に、「事故は空中給油の訓練中のトラブルが原因だった」と説明していることがわかった。翁長知事は防衛省などに抗議している。

 沖縄県の翁長知事は14日昼前、県庁に防衛省の沖縄防衛局長らを呼び、「オスプレイ」が日本国内で初めて重大事故を起こしたことに抗議し、今後の飛行中止と配備撤回を強く求めた。

 翁長知事「県としては機材が大破していることから墜落であるものと認識しております。ただちの飛行中止と配備撤回を強く要請するとともに強く抗議を致します」

 外務省・沖縄担当大使「給油訓練中に機体に不具合が生じてオスプレイが帰還途中に起きた事故」

 稲田防衛相と電話会談した在日アメリカ軍・マルティネス司令官の説明によると、事故を起こした「オスプレイ」は、沖縄本島の東約30キロの海上で、空中給油機から給油を受ける訓練をしていた所、ホースが切れ、機体に不具合が生じたという。このためパイロットが名護市のキャンプ・シュワブに着陸しようとしたもののたどり着けず、浅瀬に不時着したという。

 14日午後になり、現場の浜辺では海兵隊員らが機体の残骸の回収作業を始めたが、そこに大勢の市民が詰めかけ、事故への抗議の声をあげている。