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プロペラが給油機ホースに当たり破損~米側

2016年12月14日 23:27
プロペラが給油機ホースに当たり破損~米側

 13日夜、沖縄で起きたアメリカ海兵隊「オスプレイ」の不時着事故で、沖縄のアメリカ軍トップは14日、空中給油の訓練中にプロペラが給油ホースに接触して破損し、飛行が不安定になっていたことを明らかにした。

 この事故は13日夜、沖縄・名護市の海上にアメリカ海兵隊の「オスプレイ」が不時着して、乗っていたアメリカ兵5人のうち2人がケガをしたもの。沖縄のアメリカ軍トップのニコルソン中将は記者会見し、訓練中にプロペラが空中給油機のホースに当たって切断し、そのためにプロペラが損傷して不安定な飛行となったことを明らかにした。

 また中将は、事故は機体の問題によるものではないと強調した上で、安全が確認されるまでオスプレイの飛行を停止すると述べた。

 さらに、住宅地を避けて海への不時着を選んだパイロットに対しては、「称賛を送りたい。浅瀬に降りようとしたのは良い判断だった」などと述べた。その一方で、沖縄県民に不安を与えたことについては謝罪した

 一方、沖縄県の翁長知事は、15日に首相官邸や防衛省などを直接訪れて抗議する考えを明らかにした。

 沖縄県・翁長知事「米軍の考え方と県民感情は大きな違いがあるなと。県民の考え方、日本政府の考え方も伝わっていないのかなという気はします。明日、官邸、防衛、外務に直接抗議をするための段取りをしているところ」

 さらに普天間基地の辺野古への移設計画阻止を目指す考えを強調するとともに、「オスプレイの配備撤回は私の公約でもあり、抗議していきたい」と述べた。