阿蘇中岳第一火口 噴火警戒レベル「1」に
福岡管区気象台は阿蘇中岳第一火口の噴火警戒レベルを、火口周辺の立ち入りを規制する「2」から活火山であることに留意する「1」に引き下げた。「1」に引き下げられるのは2年5か月ぶり。
7日の阿蘇中岳第一火口は、火口の中に湯だまりが確認できる。気象台は阿蘇中岳の活動を示すデータから火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められなくなったとして、午後2時に噴火警戒レベルをこれまでの「2」から「1」に引き下げた。「1」への引き下げは2年5か月ぶり。
阿蘇中岳では、去年10月、36年ぶりに爆発的噴火が発生し、噴火警戒レベルが「3」に引き上げられた。その後、気象台は去年12月に噴火警戒レベルを「2」に引き下げ、立ち入り規制の範囲を火口から1キロに縮小していた。
レベルの引き下げを受けて阿蘇市などでつくる阿蘇火山防災会議協議会は火口周辺を調査し、8日も引き続き、調査を行う予定。しかし、現在も火口周辺に火山灰が積もったり、噴石が落ちていたりしているため、安全が確保できるまでしばらくは火口から半径1キロ以内への立ち入り規制を続ける方針。