重要文化財 日銀本館の免震化工事を初公開
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東日本大震災から6年を前に、日本銀行は、120年以上前に建てられた建物の免震化工事を初めて公開した。
公開されたのは、国の重要文化財に指定されている本館で、地下部分は鉄筋や鉄骨を使わず、レンガを積み上げた構造になっている。工事は、土台の下に空間をつくり、100個以上のゴムの免震装置を設置し、地震に備えるという。
本館には、扉部分が25トンほどの金庫もあり、建物全体の重量はスカイツリーの2倍の7万5000トンにのぼる。設計業者によると、このように大規模な歴史的建造物をまるごと免震化するのは今回が初めてだという。
日銀は、被害が想定される首都直下型地震に耐えられるよう、2019年までに工事を終える計画。