東京・羽田空港国際線ターミナルで、テロリストが毒物を持ち込んだという想定で訓練が行われた。

　訓練は、羽田空港国際線ターミナルの税関検査エリアで、二人組の男女のテロリストが毒物を持ち込んだという想定で行われた。女が持っていた小瓶から毒物の反応が出ると、近くにいた女性にナイフを突きつけ人質にする。女はすぐに警察官に取り押さえられるが、空港清掃員のふりをした別の女が現れ、銃を向ける。そこで、羽田空港に常に配備されている空港テロ対処部隊が、女の肩を狙撃し制圧した。

　今年２月、マレーシアのクアラルンプール空港で金正男氏が二人組の女に襲われ、毒殺される事件も起きている。警視庁は、年々利用客が増加する羽田空港であらゆる事態を想定しテロの水際防止に努めたいとしている。