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金正男氏、暗殺か 複数の韓国メディア報道

2017年2月15日 0:34

 韓国の複数のメディアは、北朝鮮・金正恩委員長の異母兄・金正男氏が殺害されたと報じた。

 韓国メディアによると、正男氏は13日午前、マレーシアのクアラルンプール空港で2人の女に毒針を刺され、殺害されたという。女2人は北朝鮮のスパイとみられ、その後、タクシーに乗って逃走したという。

 正男氏は金正日総書記の長男。北朝鮮の現在の最高指導者で三男の金正恩委員長とは、異母兄にあたる関係だ。金正日総書記の後継者と目されていた時期もある。

 正男氏の10年来の友人によると、近年は、マカオとヨーロッパを行き来していて、先週までマカオに滞在していたという。また、父・金正日総書記の死後、一度だけ平壌に戻ったが、長期滞在すると身の危険があると判断し、3日目には北京へ。それ以来、一度も北朝鮮には戻っていないという。

 韓国のMBCによると、マレーシアの警察が金正男という名前の北朝鮮の男性が空港で死亡したことを確認したという。韓国政府関係者は、「事実のようだ。マレーシア警察が確認したら韓国も発表する」としている。

 スパイに暗殺されたと伝えられている正男氏。殺害されたとすれば、誰がどんな目的で手を下したのか。日本の外務省幹部は、金正恩委員長が自らの権力を固めるために行ったとの見方を示した。