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金正男氏、近年は北朝鮮にほとんど戻らず

2017年2月15日 5:58

 北朝鮮の金正恩委員長の異母兄弟にあたる金正男氏がマレーシアの空港で殺害されたと韓国メディアが報じた。正男氏は近年、中国のマカオとヨーロッパとの間を行き来し、北朝鮮にはほとんど戻っていなかったことが知人の証言によりわかった。

 正男氏の10年来の友人によると、近年は、マカオとヨーロッパを行き来していたという。また、2011年の金正日総書記の死後、平壌に戻ったものの、長期滞在は危険だと判断し、3日目には中国・北京へと出国。それ以来、北朝鮮には戻っていないという。

 殺害の背景について、韓国メディアからは、北朝鮮の世襲体制に批判的な発言を行う正男氏を金正恩委員長が目障りだと考えたとの見方が出ている他、北朝鮮に戻ってくるようにという命令に正男氏が従わなかったとの情報があるとも伝えている。