熊本地震から1年 各地で鎮魂の祈り
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震度7を2度観測した熊本地震から14日で1年となった。被災地は鎮魂の祈りに包まれている。
熊本県内では14日朝、各地で追悼のサイレンが鳴らされ、多くの人が黙とうした。熊本県庁では熊本地震で亡くなった人の追悼式があり、安倍首相は「被災者の気持ちに寄り沿い、政府一丸となって復興に取り組む」と述べた。また、遺族を代表して避難中に母親が亡くなった熊本市の冨永眞由美さんが次のように語った。
冨永眞由美さん「悲しみを乗り越え、このつらさを心の糧として立ち上がる人が増えて熊本が笑顔と活気にあふれるふるさとに再建されていくことを願います」
熊本地震では直接の死者は50人、避難中の体調の悪化など関連死を含めると225人にのぼる。いまも4万7000人以上が「仮設住宅」など仮住まいでの生活を余儀なくされ、被災者の生活再建が課題となっている。