「ディズニーアンバサダー」デビューに密着 日本初の男性アンバサダーも誕生
東京ディズニーリゾートの魅力を発信するアンバサダー。今年、新たに男女2人のアンバサダーがデビューしました。16年ぶりの2人体制、そして日本では初の男性アンバサダー。そのデビューに密着しました。
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2024年1月1日、東京ディズニーランドで行われたお正月恒例のパレードには、ディズニーの仲間たちとともに手を振る2人がいました。東京ディズニーリゾート・アンバサダーとしての活動をこの日からスタートさせた柴田大輔さんと味方和さんです。柴田さんは男性として初めて選ばれました。
今回、news every.は、2人のデビューを追いました。
東京ディズニーリゾート・アンバサダーとは、全国各地をめぐるなど、ディズニーリゾートの魅力を発信する親善大使です。
去年12月、柴田さんと味方さんは、去年までアンバサダーをつとめた小笠原さんとディズニーランドをめぐり、アンバサダーの心得を学んでいました。
小笠原さんは、パークのさまざまな変化を実際に見ることを大切にしているといいます。さらに、お客さんに積極的に声をかけていきました。
小笠原さん
「ハッピーホリデー! お楽しみいただけていますか?」
一方、2人はというと、緊張しているのか、表情は硬めでした。
柴田さん
「すぐに駆け寄る姿を見て、視野の広さが私とは全然違うなと」
なかなか声をかけられない2人の様子を見た小笠原さんは――
小笠原さん
「誕生日シールなどのお手伝いをしていただきたいのですが、よろしいでしょうか?」
柴田さん
「手が震えないように頑張って書きます」
緊張をにじませながらも――
味方さん
「縦の方が(シンデレラ城が)きれいに入りそう」
写真撮影の手伝いや――
柴田さん
「40周年でお渡ししている特別なシールなので、ぜひお渡しさせてください!」
シールを渡すなど、積極的に声をかけていきます。
この日、最後に声をかけた男の子にもメッセージを込めたシールをプレゼントしました。
味方さん
「すてきな一日をすごしてください!」
男の子
「ありがとう」
その様子を見ていた柴田さんも――
柴田さん
「一緒にお写真撮影いかがですか?」
男の子
「する!」
緊張気味だった2人の表情も、いつしか自然な笑顔になっていました。
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2人はこれまで約4か月かけて、ディズニーリゾートや海外で世界各国のアンバサダーとともに研修をしてきました。その2人が以前、働いていた場所は――
柴田さん
「こちらは東京ディズニーシー・ホテルミラコスタです。私が初めてディズニーホテルのキャストになった思い出の場所です」
小さいころに家族とパークを訪れたときのキャストの笑顔にあこがれた柴田さんは、東京ディズニーシーにあるホテルで荷物を預かったり客室案内などを担当していました。
一方、味方さんは、東京ディズニーシーのアトラクションで運営管理やキャストの育成などをしていました。
柴田さんはホテル、味方さんはアトラクションでの経験を通して、より多くの人に魅力を伝えたいという思いでアンバサダーを志しました。
柴田さん
「今まで培ってきた東京ディズニーリゾートの魅力の知識をたくさんの方に広めたい」
味方さん
「さまざまな活動を通して、全国の各地のみなさんに感動をお届けしたい」
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デビューまであとわずかとなった年の瀬。同い年の2人は、切磋琢磨しながら準備を進めてきました。
柴田さん
「いよいよ任期が始まるというところで身が引き締まる思いです」
味方さん
「まだまだ未熟だというところは感じているので、どんどん成長していきたい」
デビューの日を心待ちにしていました。
迎えた1月1日、多くの人が見守るなか、就任セレモニーが行われました。2人はアンバサダーしか着ることのできないスーツに身を包み、ステージに立っていました。2人の胸元にアンバサダーの証しであるピンが引き継がれ、アンバサダーとしての2年間が始まりました。
味方さん
「今度は私がたくさんの方に感動を届けたい」
柴田さん
「味方さんと一緒にたくさんの方にお会いできることがとても楽しみです」
無事に就任セレモニーを終え、その2時間後にはディズニーランドでパレードに参加。ゲストたちに笑顔で手を振っていました。
味方さん
「感謝と、そして初心を忘れずに、この2年間、精いっぱい頑張っていきたい」
柴田さん
「今までつないできた東京ディズニーリゾートの夢と魔法を世界中に、私が今度はバトンをつないで伝えていこうという思いでいっぱいです」
アンバサダーとしての2年間は始まったばかりです。