緊急着陸の原因、鳥ではない JALが断定
5日午前、羽田発ニューヨーク行きの日本航空の旅客機がエンジンから出火し、羽田空港に緊急着陸した。当初、エンジンに鳥が巻き込まれた、「バードストライク」が原因とみられていたが、日本航空は午後、バードストライクが原因ではないと断定した。
国土交通省などによると、5日午前11時頃、羽田発ニューヨーク行きの日本航空6便で、離陸直後にエンジンから出火しているのを空港事務所が確認した。その後、機体は羽田空港に引き返し、正午すぎに緊急着陸した。
また、この機体が離陸したC滑走路で、芝生から火が出たため消防車が消火にあたり、午後1時前まで閉鎖された。乗客・乗員251人にケガなどはなく、午後5時すぎ、振り替え便でニューヨークに向かった。
当初、日本航空は、出火の原因についてエンジンに鳥が巻き込まれたバードストライクの可能性もあるとしていたが、その後の調査の結果、機体に鳥の羽や血液などの痕跡がなく、バードストライクが原因ではないと断定した。エンジンの不具合など、幅広く原因を調べている。