悠仁さま11歳 秋篠宮さまの教育方針とは
秋篠宮家の長男・悠仁さまが6日、11歳の誕生日を迎えた。
皇室に41年ぶりの男のお子さまとして誕生した悠仁さま。生き物に関心を持ったり、実物大の信号機を作って周囲を驚かせたり、好きな事に熱中する姿が印象的だった。秋篠宮ご夫妻は、悠仁さまをどのように育ててこられたのか。
■秋篠宮さまの教育方針
秋篠宮さまはこれまでの会見の中で、大きく2つの点を挙げられている。
1つ目は「“社会生活”を重視」。秋篠宮さまは折に触れ、「きちんと社会生活を送れるように」という言葉を述べられている。日本の文化や人々の暮らしぶりを学ばせようと、全国様々な場所に悠仁さまを連れて行かれている。
今年7月には紀子さまとお二人で小笠原諸島を訪問され、ウミガメの放流を体験したほか、農家を訪ねてパッションフルーツやマンゴーの収穫体験もしたという。
2つ目のポイントは「関心のあることを伸ばす」。悠仁さまは虫が大好きということで、2013年には夏休みの課題で昆虫の標本を作製したほか、その翌年、9歳のお誕生日には虫とりを楽しむ映像が公開された。
さらに最近では虫の生態系にも興味を示していて、実際に水田を作った時にはそこに生息する生き物の環境を学ぶなど、興味の幅が広がっている。
■文化祭に出品「信号機」「日本家屋」
宮内庁には職員や皇室の方々が出品される文化祭があるが、悠仁さまが2015年に出品したのが、発泡スチロールや板で作った実物大の信号機だ。
これは実際に都内の交差点を見に行くなどして製作したということで、3.3メートルという高さに皆、驚いたという。去年は、悠仁さまプロデュースの日本家屋の精密な模型を出品した。悠仁さまは、台所や井戸などを作りこんだという。
――悠仁さまは、将来、天皇になる日に向けて特別な教育は受けているのか。
秋篠宮さまが早くから大切にされていることの一つに「平和の教育」がある。悠仁さまは2013年、7歳の時に初めて沖縄を訪れた。「平和の礎」では、沖縄戦で犠牲となった名前のわからない子どもたちについて秋篠宮さまから説明を受け、聞き入る場面もあった。
去年12月には長崎の原爆の爆心地を訪れて花を手向けたほか、原爆資料館を見学された。この他にも天皇・皇后両陛下が疎開されていた時の話を聞くなどして、平和の大切さについて学んでいるという。
■国民とともに
悠仁さまは、両陛下の「国民とともに」という思いを受け継ぐべく、成長の歩みを続けている。悠仁さまは2019年4月から中学生となる。仮に、それまでに天皇陛下が退位されると皇位継承順位は第2位となる。
より立場が重くなり、ますます注目されることとなるが、秋篠宮夫妻の思いの通り、今のままのびのびと育っていただきたいと思う。