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“玄海原発の再稼働”差し止め請求を却下

2018年3月20日 13:01
“玄海原発の再稼働”差し止め請求を却下

佐賀県の玄海原子力発電所の再稼働差し止めを市民団体が求めた仮処分の申し立てで、佐賀地方裁判所は20日、差し止めの請求を却下した。

再稼働差し止めの仮処分を申し立てていたのは、佐賀・福岡・山口など5県の73人。原発の再稼働をめぐっては、去年12月、広島高裁が阿蘇山の火砕流が愛媛県の伊方原発にも達する可能性が十分小さいとは言えないとして、運転の差し止めを命じていた。阿蘇山との距離は伊方原発と玄海原発はほぼ同じで、佐賀地裁の判断が注目されていた。

この日の決定で佐賀地裁は、焦点の火山リスクについて、「九州電力の安全対策は合理的で、重大な被害が生じる具体的な危険は認められない」として、市民側の訴えを退けた。市民団体側は「違法な決定だ。即時抗告を申し立てる」としている。