衆議院選挙での敗北を受け、石破首相が記者会見し、「極めて厳しい審判をもらった」とした上で、辞任せず、続投する考えを強調しました。

石破首相
「国民の皆様方から、極めて厳しいご審判を頂戴をいたしました。身内の論理、あるいは党内の理屈、そのように国民の皆様方から思われておりますこと、そのようなことを今後は一切排除し、私自身も原点に返り、厳しい党内改革を進め、なかんずく政治とカネにつきましては、さらに抜本的な改革を行ってまいります」

石破首相はこのように述べ、政策活動費の廃止、旧文通費の使途公開、政党のカネの流れなどをチェックする第三者機関の早期設置などについて、党派を超えた議論を行い、速やかに実現を図る考えを明らかにしました。

一方、石破首相は「厳しい安全保障環境、経済環境の中、職責を果たしてまいりたい」と述べ、辞任せず、続投する考えを明らかにしました。また、公明党との連立政権を継続し、野党とは政策ごとに連携していく考えを示しました。

石破首相
「今この時点で、（野党との）連立ということを想定しておるわけではございません。まず、それぞれの政策を日本国のために、国民のために、謙虚に取り入れていくということ。よく協議をするということから始めていかねばならないと考えております」

一方で、自民党非公認で当選した、いわゆる裏金議員の追加公認に関しては、「国民に理解を頂けるかを基準に判断したい」と述べ、慎重に検討する考えを明らかにしています。

また、衆院選で落選した閣僚や辞任した小泉選対委員長の後任については、「早急に決めなければならない」と述べました。