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差し止め請求棄却 玄海原発3号機再稼働へ

2018年3月20日 21:05
差し止め請求棄却 玄海原発3号機再稼働へ

佐賀県の玄海原子力発電所の再稼働をめぐる仮処分の申し立てについて、佐賀地方裁判所は20日、「差し止めを認めない」決定をした。

佐賀県の玄海原発の再稼働を差し止める仮処分を申し立てたのは、佐賀、福岡、山口など5つの県の73人。原発の再稼働をめぐっては去年12月、広島高裁が、「阿蘇山の火砕流が愛媛県の伊方原発にも達する可能性が小さいとは言えない」として、運転の差し止めを命じていた。阿蘇山との距離は、伊方原発と玄海原発はほぼ同じで、佐賀地裁の判断が注目されていた。

20日の決定で佐賀地裁は、焦点の火山リスクについて、「九州電力の安全対策は合理的」などとして、市民団体側の申し立てを退けた。市民団体側は、「即時抗告を申し立てる」としている。

差し止めが認められなかったことで、玄海原発3号機は23日にも再稼働する見通し。