天皇陛下「慰霊の旅」続けてきた理由
天皇陛下が即位以来の30年間で、国内のみならず海外でも慰霊の旅を重ねてこられたことについて、22日夜放送の深層NEWSでは、陛下の同級生らが、ご自身の強い意志で行われたことだと指摘した。
京都産業大学名誉教授・所功氏「(天皇陛下)ご本人のご意志で、何とか国内だけでなくて海外まで訪ねたい、ということをお考えになって、それで実現するまでには相当な時間がかかったわけですね。それをあえて政府も理解して、相手国と調整して実現した。このことは、非常に陛下の強い思いが実現したこととして、大事なことだと思います」
天皇陛下の同級生・明石元紹氏「フェア(公正)であるためには、外国人であろうが日本人であろうが、あの戦争で命を亡くしたり、いろんな犠牲になったということに対しては、同じように頭を下げ、慰霊をし、それが平和というものの原点なのではないかというお考えを(天皇陛下は)持っていらっしゃるんじゃないかと思います」
明石元紹氏はさらに、天皇陛下が慰霊の旅を重ねられた背景には、何が平和を築いているのかを若者に認識してほしいという思いがあるのではないかと指摘した。