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福島牛“過去最高”霜降り!問い合わせ殺到

2018年11月5日 19:24
福島牛“過去最高”霜降り!問い合わせ殺到

全国各地で生産されるブランド牛。その一つである「福島牛」の知名度が、高まっているという。その福島牛の50年ほどの歴史の中で、最も上質の霜降りと評価される子牛が誕生し、全国から問い合わせが殺到している。

都内にある焼き肉店「焼肉乙ちゃん 目黒不動前店」。問屋直営ということで全国各地の肉を扱っているが、ここ最近オススメのひとつが「福島牛のリブロース」。

焼くと脂が溶け出すのが目で見てわかるほどの見事な霜降り状態。口に入れた瞬間、良質な脂の甘みが口いっぱいに広がる。

乙川畜産食品・乙川隆之代表取締役「福島牛は霜降りはもちろんなんですけども、赤身にもしっかり味が入っていて、非常に使いやすい。年々知名度も上がってきていまして」

東京でも最近知名度が上がっているという福島牛。産地の福島県では、より手軽にこの福島牛を楽しんでもらう取り組みが行われていた。

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多くの人でにぎわう喜多方市にある道の駅。この日限定で販売、多くの人が買い求めていった商品が、福島牛を福島産の玉ねぎと糸こんにゃくとともにしょうゆと砂糖の甘辛味で煮込み、福島のお米「天のつぶ」をバンズ代わりに。福島牛をワンコインでたっぷりと堪能できる1日50個限定の“福島牛丼バーガー”。

喜多方市ふるさと振興株式会社・長谷川義紀さん「牛丼というと、皆さんなじみの食べものなので、福島の食材を使ってみなさんが元気になればいいなと」

“福島を元気にするため”販売開始当日まで試行錯誤し、完成したというこの商品。

群馬からの観光客「おいしいよ」「いいんじゃないですか、これ」

福島県民「味がギュッと閉じこもっていて、とてもおいしいです。県内の人がもっと食べて、もっと使ってこうってなってくれれば、もっともっと広まるのにな」

福島の魅力を知るきっかけとして期待されている。

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県内外で注目される福島牛。そんな中、今特に注目されているのが、勝忠安福という種牛。体長約187センチ、体重900キロの立派な雄牛。その最大の特徴が-。

福島県農業総合センター畜産研究所・矢内清恭所長「23頭の子どもたち。お肉になったときの成績がすばらしかった。霜降りと言われるところのサシの入り方がすばらしい」

霜降りの度合いを判定するのは「BMS」と呼ばれる基準で、12段階に分かれているが、数字が高ければ高いほど良質な霜降りの肉と認定される。このBMSが8以上になることが最高級の「A5ランク」を名乗る条件のひとつだが、この勝忠安福から生まれた23頭の子牛のうち19頭がBMS8以上を記録。実に8割以上の子牛が、「A5ランク」の霜降り牛と認められた。

矢内清恭所長「50年くらいの歴史の中で最高の牛が生まれたということ」

福島牛の50年近い歴史の中でも“過去最高”と認定された霜降り肉の子牛。そして、その子牛を生んだ勝忠安福に今、全国の畜産関係者から問い合わせが殺到しているという。

矢内清恭所長「(震災の)風評があって、福島県産の牛肉の価格は、取引の上では若干下にされてしまうことがある。(勝忠安福は風評払拭に)十分に貢献してくれると思います」

復興への期待を背負う福島牛「勝忠安福」。そして50年に近い福島牛の歴史の中でも最高の霜降り肉は、早ければ来年10月に味わうことができるという。