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「方言などが消滅の危機」残していくには?

2018年12月13日 17:14
「方言などが消滅の危機」残していくには?

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「方言などが消滅の危機」。NPO法人「D-SHiPS32(ディーシップスミニ)」代表の上原大祐氏に話を聞いた。

今年11月、消滅の危機にある言語や方言のサミットが沖縄・宮古島で行われた。

消滅の危機にあるのは、アイヌ語など8つの方言。年に1回開かれるこのサミットでは、これらの言語や方言の継承などについて話し合われた。

ネット上ではこんな意見が見られた。

「高齢化・人口減少で、方言話す人も激減」
「日本各地の多様性が、失われるのは残念」
「方言、何言ってるか本当にわかんない」


――この話題について上原さんの意見をフリップに書いていただきました。

「だら?」です。

これは、静岡や愛知などで使われる方言で、語尾につけて「でしょ?」というような意味です。「~だら」「~ら」というように使います。

実は、この「だら?」という名前の新しい団体を立ち上げようと考えております。一般社団法人「だら?」とか株式会社「だら?」のような会社を立ち上げる予定です。まあ、よくわからないなと思われるかもしれませんが…しかもダサイんですが…。

ただ、私は方言が大好きで大学生になったときに一番はじめのアイスブレイクが方言であったりします。これ、方言をなくしてしまったら、日本のアイスブレイクがなくなってしまう感じですよね。


――そこで盛り上がったり、会話がはずんだりしますよね。この「だら?」もとてもやわらかくて、かわいらしい表現ですよね。

長野県民はこの「だら?」は使わないのですが、私はなぜか「だら?」を使う長野県民で、よく「静岡県の人ですか」と聞かれます。


――この方言を残していくにはどうしたらよいでしょうか。

いまやはり方言を言うのが恥ずかしいとか、それが自分の所の文化だとか、そういう意識が低くなってきていると思います。しかし、方言というのは自分のアイデンティティーだと思うので、しっかりと自信をもって、誇りをもってしゃべっていけば必然的につながっていくんじゃないかなと思います。

しかし、東京に来ると標準語をしゃべらなきゃというものがありますが、そのプレッシャーをはねのけていけばいいんじゃないかなと思います。私は方言を言いまくっていますが、何も恥ずかしくありません。


――上原さんを筆頭に自分の土地の方言を好きになることがはじめの一歩なんでしょうね。

【the SOCIAL opinionsより】