「摩利支天像」三が日に御開帳 高松市
来年の干支、イノシシにまつわる神が今年の厄を払う。初詣でもにぎわう四国霊場第85番札所の八栗寺で摩利支天像が発見され、来年の三が日限定で御開帳される。
五剣山の中腹に位置する四国霊場第85番札所・八栗寺(香川・高松市)。本堂に安置されているのが発見された「摩利支天」像。江戸時代中期以降の作りとみられ、高さは15センチほど。3つの顔と6本の腕を持ち、来年の干支イノシシにまたがって災いを避ける厄除けの神として信仰されている。
今年10月、遍路の世界遺産登録を目指す調査の中で本堂の収蔵庫で発見されたもので、高松藩の要職にあった人物から納められたと推測されている。
八栗寺 新見竜玄・住職「今年がわりと災いの多い年でしたから、来年こそは幸せに満ちた年になってほしい。ですから災いを除けて新たな一年をスタートしようという思いで拝んでいただけたら」
県内で発見されるのは珍しく、来年元日の午前0時から3日まで、3が日限定で参拝者を迎える。