世界遺産登録決定 宮内庁「喜ばしいこと」
国内最大の古墳「仁徳天皇陵」などからなる大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」が、世界文化遺産に登録されることが決まった。
アゼルバイジャンの首都バクーで開かれているユネスコの世界遺産委員会は、6日、国内最大の古墳「仁徳天皇陵」などからなる大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」を世界文化遺産に登録すると決定した。
「百舌鳥・古市古墳群」は、日本最大の古墳として知られる仁徳天皇陵や、応神天皇陵など45件、49基の古墳で構成されている。
今年5月、ユネスコの諮問機関・イコモスが世界文化遺産への登録がふさわしいと勧告していた。
文化庁によると、勧告では古墳群が都市部に位置するため、周辺の開発への懸念も示されたが、「傑出した古墳時代の埋葬の伝統と社会政治的構造を証明しており、一連の資産は顕著な普遍的価値を証明していると考える」などと高く評価されていた。
これで日本国内の世界遺産は23件となる。
宮内庁は「喜ばしいこと」としたうえで、「皇室の祖先の墓としての『静安と尊厳』が損なわれないことを前提に、必要な協力を行っていく」とコメントしている。