高層ビル「長周期地震動」に注意呼びかけへ
高層ビルなどでは地震による揺れが地上よりも大きくなることがあるため、気象庁は、実際の観測データをもとに、地震発生から10分後をメドに注意を呼びかける情報を出す方針を決めた。
高層ビルやタワーマンションなどでは、「長周期地震動」と呼ばれるゆっくりとした揺れによって地上よりも揺れが大きくなることがあり、東日本大震災の時にも東京や大阪で被害が出た。
このため気象庁は、地震発生から10分後をメドに、高層ビルなどに対して注意を呼びかける情報を出す方針を決めた。具体的には、地上の揺れが震度4以下と小さい場合にも、「高層ビルの高層階では、非常に大きな揺れで立っていることが困難になるような大きな長周期地震動を観測している」といった情報を出すという。
気象庁は、2021年度をメドに運用を始める予定。