車いすラグビー「世界の頂点へ」抱負語る
今月から、日本でラグビーワールドカップが開催されるが、もうひとつのラグビー世界大会「車いすラグビーワールドチャレンジ2019」も来月から開催される。世界初の同時開催となる中、日本代表の池崎大輔選手と今井友明選手に大会へ向けた抱負を聞いた。
■車いすラグビーとは?
車いすラグビーは、車いす同士が激しくぶつかり合うのが特徴で、バスケットボールと同じ広さのコートに男女混合、4対4で競技が行われる。日本代表チームは現在、世界ランキングで3位、パラリンピックの種目でもあり、2020年東京パラリンピックではメダル獲得の期待が高まっている。
――the SOCIALでは今月、SDGsについて伝えていますが、SDGsでは、障害のある人が住みやすい、働きやすい社会も目指しています。車いすで生活されている立場として、またスポーツ選手として、SDGsについて、両選手はどう思われますか。
池崎選手:パラスポーツの環境は良くなってきていますが、来年の2020年の後もしっかり継続できるように、これからやっていかないといけないと思っています。
今井選手:障害の有無にかかわらず、スポーツというのは有益であると思っています。私たちは選手として表現できる立場にいますが、様々な人たちのサポートを受けながらスポーツができているので、私たちのプレーを見ながら、何かを始めるきっかけをつくってもらえたらなと思っています。
――来月開催の「車いすラグビーワールドチャレンジ2019」について伺います。日本代表は16年のリオパラリンピックでは銅メダル、去年の世界選手権では初優勝と好成績を残しています。日本代表チームの強み、そして試合の見どころを教えて下さい。
池崎選手:今、日本チームは一丸となって、同じ目標に向かっているので、すごくモチベーションは高いです。その中で、車いすラグビーの魅力をたくさんの人に伝えて、みんなと一緒に戦って結果を出したいという気持ちがあるので、みなさんの応援を受けながら、しっかり魅力を伝えていきたいです。
――コンディションとしては期待していいということでしょうか。
期待に応えられるようにチーム一丸となって取り組んでいきたいと思っています。
――大会に向けて両選手のコメントをいただけたらと思います。
池崎選手:私は『挑戦者』として、常に挑戦しながら、自分が今取り組んでいる車いすラグビーというものをたくさんの人に知ってもらえるように、またファンや応援する人を増やせるように、それが2020年の東京パラリンピックにつながるようにやっていきたいと思います。
今井選手:私は『勝負!!!』です。車いすラグビーというのは、引き分けというものがなくて、決着がつくまで常に延長戦が続くんです。だから勝者がいる、私たちは勝者を目指してがんばるんですが、その中にはやはり敗者もいるので、相手選手にもリスペクトしながら、様々な人に感謝の気持ちを伝えるために、勝利を目指してがんばっていきたいと思います。
※車いすラグビーワールドチャレンジ2019は10月16日(水)から開催されます。