中川翔子さん 個性をディスるほうがダサい
タレントの中川翔子さんが、自身のいじめ体験をつづった本が話題になっている。「死ぬんじゃねーぞ!!」というメッセージ、中川さんに、その思いを聞いた。
「逃げてもいい」という言葉がはやっているけど、「逃げる」は負けたみたいだから「逃げる」じゃなくて「正しい選択をする」、「正解のルートに行く」。
Q.中川翔子さん、どうしたらいじめはなくなりますか?
いじめはなくならない、かもしれない。動物だって弱いものをいじめたりとか合う合わないがある。合う合わないがあったら、それは仕方ないけれども、いじめていい理由にはならない。個性をディスる人が現れたりとかすると思うけど、本来なら、そっちの方がダサいわけですよね。
Q.どのようないじめを経験しましたか?
中学に入った途端、絵を描いていたりすると「あいつオタクじゃね、キモイ」みたいになっていった。学校で好きなことを出すことがおかしいヤツみたいになっちゃうことを知ったときにはもう遅くて、靴箱がどんどんボコボコにへこまされていくようになって、どんどんへこまされていくうちに、ついに靴がなくなって、自分が靴を隠された立場になっちゃったことがショックだし認めたくないし、そこから嫌になって学校に行かなくなった。
Q.どのような選択をしましたか?
大人たちと夜中にチャットをずっとやってた。(相手を)文字でしか知らないけど、それでも話し相手が居るのがすごく楽しくて、ある意味居場所になってた。そのうちにアニメとか特撮とかゲームとかにハマって、ゲームやってる時間も実はイマジネーションを育てたりとか。
Q.いじめてる子、いじめられてる子に何を伝えますか?
誰かを攻撃しない。そして死なない。これ以外だったら何をしていても自由だと思う。子どもも大人も自分にご褒美をいっぱい作ってあげていいんじゃないかな。おいしいものを食べるのとか、素敵な景色を見るとか、どんなに考えてもどんなに長生きしても全部回数が有限なんですよね。だから誰かを否定しない。ただ一緒にいてくれる人を「隣(とな)る人」というらしいんですが、みんなが誰かに隣れるような勇気と心の余裕を持てたら素敵ですね。
【the SOCIAL lifeより】