加藤厚労相「基本方針」25日にも公表へ
政府の新型コロナウイルス対策本部の会合後、加藤厚労相は、医療体制などについての総合的な基本方針を25日にも示すと述べた。
加藤厚労相「感染経路が判明していない事例がかなりの割合をしめ、一部地域には小規模な患者のクラスター(集団)が把握される状態。早急に整理し、基本方針として国民に示していきたい」
加藤厚労相は、患者が増えるスピードを抑えるため、医療の提供体制や国民への情報提供のあり方などを示した「基本方針」を、24日の専門家会議で議論し、25日にも公表すると述べた。
また、高齢者介護施設の職員の感染が確認されたことを受け、こうした施設の職員には、発熱がある場合、出勤をやめるよう求めると述べた。
また、施設を利用する高齢者に対しても体温をはかるなどしてもらい、発熱がある場合は、利用をやめることなどを自治体を通じて、求めるという。
一方、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」について、厚労省は新たに、乗客2人と乗員55人の感染を確認した。クルーズ船で感染が確認されたのは、あわせて691人となった。
また、乗客の女性が、下船後「陽性」と確認されたのを受け、厚労省は、下船した人に対しては、発熱やけん怠感がないかなど、健康状態を毎日、地域の保健所を通じて、電話などで確認すると述べた。
さらに、下船した人には、不要不急の外出や公共交通機関の利用を控えること、長時間、人との接触をさけることなども求めるとしている。