フェネック、飼育員の掃除を“お手伝い”?
掃除をする飼育員の足元で、一心不乱に砂を掘っているフェネック。「掃除のお手伝いをしているみたい」とSNSで動画が話題になった。しかし飼育担当者に聞いてみると、実は……。
◆動画が90万回以上再生!掃除のお手伝い?
掃除をする飼育員の足元で、一心不乱に砂を掘っている大きな耳の動物。よーく見ると、ホウキで掃いた場所を動物が追いかけて、前足で一生懸命、砂を掘っている。
“お掃除のマネ”にも見えるこの行動をしていたのは、イヌ科の動物「フェネック」。動画は、福島・いわき市にある、動物も展示している水族館『アクアマリンふくしま』で来園者が撮影したもの。
この動画がSNSに投稿されると、90万回以上再生。「掃除のお手伝いをしているみたい」と話題になっている。
◆実は「穴を埋められたのが気に入らない」!?
でも、なぜフェネックは飼育員の後を追って砂を掘り起こしているのだろうか?
アクアマリンふくしま・フェネック飼育担当 荒木美妃さん「砂に隠れたフェネックのフンをとって掃除しているんですけど、その際に彼らが掘った穴も埋めているんですね。埋められたのが気に入らなくて、もう一回掘っている可能性もあります」
飼育員によると、野生のフェネックは砂漠などに生息していて、巣をつくるために穴を掘る習性があるという。
なので、動画のフェネックは「せっかく掘った穴をなんで埋めるの~」と思って掘り返しているのかもしれない。
◆実は飼育員さん『やめてくれ~』
しかし、飼育員からすると……
アクアマリンふくしま・フェネック飼育担当 荒木美妃さん「砂ぼこりがすごくたちますので、むせたりするので『やめてくれ~』ってところはあります」
この砂を掘る行動は、毎朝、開園直後の掃除の時間に見られるという。