元検事正による性的暴行事件 被害者の支援団体が厳正な捜査など求め署名提出
元大阪地検検事正の男が部下の女性検事に性的暴行を加えた罪に問われている事件をめぐり、女性検事を支援する団体が27日、厳正な捜査などを求める署名を最高検や法務省などに提出しました。
大阪地検の検事正だった北川健太郎被告は、当時の部下の女性検事に対する準強制性交の罪に問われ、初公判では起訴内容を認めたものの、その後、一転して無罪を主張する方針を明らかにしました。
この事件をめぐっては、北川被告に捜査情報を漏らすなどしたほか職場で女性検事について誹謗中傷したなどとして、事件関係者である副検事が告訴・告発されています。
支援団体は27日、北川被告と副検事への厳正な捜査と、女性検事に対する検察庁の不適正な対応についての調査などを求め、およそ5万9000筆の署名を法務省と最高検などに提出しました。
女性検事
「勇気を持って被害申告をしたのに、検察は私をさらに傷つけ続けて、安全に安心して働く職場を作らず働く権利を奪いました」「検察組織は誤った組織防衛や保身に走らずに職員を守ってほしいし、真摯な対応をしていただきたいと思います」
署名について最高検は、「現在公判係属中あるいは捜査遂行中の事件については、大阪高検において、今後とも、法と証拠に基づいて適切に対応してまいります」とコメントしています。