ウソの副業サイトに登録した女性から現金をだまし取ったとして、サイトの責任者の男ら18人が再逮捕されました。このグループは、1か月におよそ7500万円かせぐことを目標に犯行を繰り返していたとみられています。

捜査関係者によりますと須崎兼一容疑者（34）ら男女18人は、「相談に乗るだけで報酬がもらえる」などとうたったウソの副業サイトに登録した福岡県の31歳の女性から先月、報酬を受け取るための手続き費用などの名目で現金およそ28万円をだまし取った疑いがもたれています。

女性は先月、インターネットで「副業 スマホ」と検索してこのサイトを見つけ会員登録しましたが、須崎容疑者らは実際には存在しない相談相手を装って女性に連絡し「金遣いが荒い元妻に関する相談がある」などとウソの相談をもちかけたということです。

ただ、須崎容疑者らは相談の報酬を受け取るためには「認定会員」になる必要があるなどと女性に伝え、女性からその手続き費用の名目で現金をだまし取ったとみられています。

須崎容疑者らは、2019年8月からさいたま市内のビルの一室を拠点にサイトを運営していて、グループ内で被害者が登録を解除しないようつなぎ止める役割やクレーム対応の役割などを分担して犯行に及んでいたとみられています。

メンバーの中には、一般的な求人サイトから応募し犯行に加担したとみられるメンバーもいたということで、これまでの警察の調べに対し、18人の中には「生活費をかせぐためだった」などと容疑を認めている人物もいるということです。

このグループは1か月におよそ7500万円かせぐことを目標に犯行を繰り返していたとみられているほか、全国ではほかに10数人の被害者が確認されているということで、警察は引き続き組織の全容解明を進めています。