おととし千葉で県立高校の女子生徒が自殺…「授業中に侮辱される」悩み 教諭らは懲戒処分
千葉県の県立高校に通う2年生の女子生徒が、2023年に自殺していたことがわかりました。
千葉県の教育委員会は会見で、女子生徒は英語教諭から授業中に立たされ続けたり侮辱されたりすることに悩み改善を訴えていたものの、学校が適切な対応をとっていなかったなどとする調査結果を公表しました。
千葉県教育委員会は22日、会見を開き、2023年10月に県立高校の2年生の女子生徒(当時16)が自殺していたことを明らかにし、第三者委員会が行った調査結果を公表しました。
調査結果によりますと、女子生徒は、授業中、英語教諭から問題に答えられるまで立たされ続けたり、「こんなの覚えられないやつは小学生以下だ」と侮辱されたりすることに悩んでいたということです。
女子生徒は、繰り返し、学校が行ういじめについてのアンケートなどに「英語ができないことを馬鹿にされるから授業に出たくない」「先生を代えてほしい」などと書き改善を訴えていたものの、担任教諭らが十分にチェックせず、管理職はその内容を把握していなかったということです。
第三者委員会は、「学校は、当該生徒がたびたび発したSOSのサインをすべて見逃しており、度重なる無反応が当該生徒を精神的に疲弊させていった」などとして不適切な指導があったと認定。これを受けて県は英語教諭と担任教諭のほか管理職2人を減給の懲戒処分にしました。
今後の対策として県は「児童生徒が教員との関係に悩んだ際に直接相談できる体制を構築するなどし、再発防止をはかる」としています。
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