警察白書 高齢化社会での犯罪など焦点
警察庁は21日、今年の警察白書を公表しました。刑法犯の検挙者に占める高齢者の割合が30年間で10倍以上に増えるなど、高齢化が進む社会の犯罪などに焦点をあてた内容となっています。
今年の警察白書は高齢者を犯罪から守るための警察の活動や高齢者による犯罪の現状などを主要テーマに取り上げています。
高齢者の犯罪については刑法犯の検挙人数全体に占める65歳以上の割合が1989年は2パーセントほどでしたが、去年は22パーセントと、この30年で10倍以上になったということです。
半数近くが「万引き」で、背景として「血縁、地縁、その他のコミュニティーとの関係が希薄になっていることがうかがえる」と分析しています。
また白書では、警察署などでの新型コロナウイルスの感染対策や厳罰化されたあおり運転への取り組みなどについても紹介しています。