常時観測火山にトカラ列島「中之島」追加を提言~火山噴火予知連
気象庁の火山噴火予知連絡会は、鹿児島県のトカラ列島にある「中之島」について、24時間体制で活動を監視する「常時観測火山」に追加するよう提言をおこないました。
火山の専門家で構成される「火山噴火予知連絡会」は5日、定例の会合を開き、鹿児島県のトカラ列島にある「中之島」を「常時観測火山」に追加すべきと提言をおこないました。
「中之島」では1914年を最後に噴火の記録はありませんが、ここ最近の調査では火山ガスが毎日数十トンずつ放出されているほか、火山性地震の発生も確認されています。
予知連からは、噴火の切迫性が高まっているわけではないものの、リアルタイムで地震や地殻活動を観測し、火山活動の高ぶりを見逃さないようにすべきとの意見が出されました。
気象庁によりますと、地震計や監視カメラなどで24時間体制で監視する「常時観測火山」は全国に50あり、今後、中之島が追加された場合、2016年12月に立山連峰の弥陀ヶ原など3火山が追加されて以来となります。
常時観測を開始する時期について気象庁が今後、検討をおこなうことにしています。