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4連休最終日 キャンプ場で予想外の混雑

2020年9月22日 19:34
4連休最終日 キャンプ場で予想外の混雑

連休最終日となりましたが、みなさんはゆっくりと過ごせたでしょうか。今回の4連休では予想外の人出となって混雑した観光地もありました。

■キャンプ場で混雑 理由は「ソロテント」?

全日空によると、羽田発着の国内線の22日の予約率は9割を超えていて、日本航空も夜にかけて上りで満席近い予約があるそうです。

では、実際にどれぐらい人出が増えているのでしょうか。21日正午の観光地の人出を1週間前の週末と比較すると、

京都・嵐山:約3.13倍
神奈川・箱根湯本:約2.42倍
北海道・小樽:約1.78倍
東京・浅草:約1.35倍

と、各地で増加していました。

観光地に人が戻ってきたなか、予想外の混雑が起きた場所がありました。

20日、SNS上に『雷鳥沢キャンプ場が激混み トイレ行くのも行列です』という投稿が。富山県の雷鳥沢キャンプ場で、確かにトイレに並ぶ長い行列が確認できます。テントも所狭しとひしめき合っています。

投稿した方に話を聞くと「もう着いてびっくり」「隙間を探してテント張る状態でした」と話していました。管理事務所の方に電話して聞いてみると、今年の夏はコロナで客は少なかったけれど、4連休で一気に来たとのことです。人気のキャンプ場でシーズン中はトイレの1時間待ちもあるそうですが、今年は他のキャンプ場が閉鎖されて流れてきているのではと話していました。

また、今年の特徴は「ソロテント」が多いとのことです。4~5人のグループできてもテントは1人ずつだったり、14人できて14張というケースもあったそうです。テントの販売店舗にも聞いてみると、コンパクトなテントが売れていて、初心者も多くなったと話していました。だから、人数も多いですがテントの数が多いので、混んでしまうそうです。

密にならないためにみんな同じ日に休みをとらずに分散させようと以前は言っていましたが、この話がどこかいってしまってまた元通りにならないようにしたいですね。

■栃木・佐野市で大規模なクラスター

感染者の情報もしっかり伝えます。22日の東京都の新規感染者は88人でした。21日は98人で、2日連続で100日を下回ったことになります。

ただ、こうした中でも全国的にクラスターが発生しています。
21日、兵庫県神戸市では、公立小学校で合計27人のクラスターが発生。神戸市の担当者は会見で、マスクや換気など基本的な対策はとられていたと説明したんですが、「運動会の練習があったと聞いている」「運動会の練習に限らず外で体育をやる場合はマスクを外してやっている」という話もでています。
これが原因かどうかはわかりませんが、学校行事が再開してきている中で、難しいですね。小学校に関わらず、中学・高校・大学でのスポーツの現場では、感染対策と合わせて難しいところだと思います。

この連休で、感染者が増えているのが栃木県です。今月5日に栃木県の佐野市で行われたホームパーティーで、最初は参加していた30代の男性会社員の感染がわかりました。その後に相次いで感染が判明し、あわせて18人のクラスターとなりました。

そもそもパーティーに何人が参加していたかはわからず、さらにこの18人の関係性は「仲良しグループ」というだけで詳しいことはわからないということです。20代から60代の男女だということですが、パーティーでは飲食のほか、カラオケも行い、その際はマスクはつけていなかったといいます。

そして、この18人の周辺にも感染が広がっています。家族や同僚、知人に36人の感染者が加わり、21日までに合計54人になりました。

どうやってクラスターが発生したのかという解説をここ数か月やってきていますが、やはり「こうやったら感染する」という事例は変わりません。ソーシャルディスタンス、換気、手洗いうがいを基本として肝に銘じておけば感染しないと思いますし、感染したからと言って「誰が悪い」と言っていいわけではありません。

人との接触機会が増えてきたからこそ、基本の対策である手洗い、会話や食事中のディスタンスをあらためて意識していきましょう。

(2020年9月22日 16時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)