ことし4月、栃木県那須町で夫婦の焼けた遺体が見つかった事件で、逮捕された6人と共謀して、夫婦を殺害したとして、夫婦の長女が逮捕されました。警視庁クラブから、堤省悟記者が解説します。

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日本テレビ　堤省悟記者
「事件から約2か月、警視庁は夫婦の実の娘を逮捕しました。警視庁によると、逮捕された宝島真奈美容疑者（31）はことし4月、すでに逮捕されている内縁の夫の関根誠端容疑者ら6人と共謀して、父親の宝島龍太郎さん（55）と母・幸子さん（56）を品川区の空き家のガレージで殺害した疑いがもたれています」

日本テレビ　堤省悟記者
「事件を巡っては首謀者とみられる関根容疑者ら6人が逮捕されていましたが、証拠品の解析などを進めた結果、真奈美容疑者が関与した疑いが強まったとして逮捕に至りました。警視庁は真奈美容疑者の認否を明らかにしていません」

――事件は4月に起きましたが、今回の逮捕はどうしてこのタイミングとなったのでしょうか？

日本テレビ　堤省悟記者
「警視庁は6人を逮捕した後も、他にも事件に関わった人物がいないか、慎重に捜査を続けていました。その中で、首謀者とみられる関根容疑者と同居していた真奈美容疑者についても慎重に調べていました」

「捜査関係者によると、真奈美容疑者は事件当日、殺害現場とみられる品川区東五反田の空き家のガレージには行っていないとみられますが、スマホなどの解析や、関係性の洗い出しなど慎重に捜査を進める中で、6人と共謀した疑いが強まったということです」

――実の娘の逮捕となったわけですが、動機などはわかっているのでしょうか？

日本テレビ　堤省悟記者
「宝島さん夫婦は東京・上野で複数の飲食店を経営していましたが、真奈美容疑者はもともと、宝島さん夫婦が経営する会社の役員を務めていました。ただ、事件の約3か月前のことし1月に役員を外れていました。そして、宝島さん夫婦が亡くなった後に、再びこの会社の役員に戻っていたことがわかっています。このような点から警視庁は、動機の1つとして、宝島さん夫婦との間に、会社経営を巡るトラブルがあったとみています」