運転士の信号機覚知遅れか 京急踏切事故
2019年9月、京急電鉄の列車が踏切でトラックに衝突した事故について、国の運輸安全委員会は、運転士が踏切内の異常を知らせる信号機に気づくのが遅くなった可能性が高いなどとする報告書を公表しました。
この事故は2019年9月、神奈川県横浜市で、京急電鉄の快特列車が踏切内で立ち往生していたトラックに衝突し、脱線したもので、トラックの運転手が死亡し、列車の乗客など77人が重軽傷を負いました。
踏切は障害物を検知すると手前の信号が赤になる仕組みになっていますが、運輸安全委員会の報告書では、予期しないタイミングで点灯した信号機に運転士が即座に反応することは困難だったことに加え、架線の柱などにより信号機が遮られる瞬間もあったことで気づくのが遅くなった可能性が高いとしています。
事故後、京急電鉄は、信号機を余裕を持って目視できる位置にするなど、再発防止策を実施しています。