スーパーやメガネ店、足湯も「移動式」続々
コロナ以降、“密”を避けられるとして人気なのが、近所に来てくれる「移動式店舗」です。なんと移動式の「メガネ店」や「足湯」も登場。次々と新しいサービスが始まっています。
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住宅街の細い路地を走るトラック。実は移動式のスーパーなんです。野菜やお肉、お刺し身はもちろん、お総菜や日用雑貨も販売しています。“待ってました”とばかりに近所の人が移動スーパーに集まり、カゴいっぱいに買い物をしていきます。かつては、過疎地などで買い物するにも移動手段がない人たち向けだった移動スーパー。
利用客「やっぱり密集も避けたい」「娘がお母さん(買い物に)行っちゃダメって。(近所に)来てくださって助かる」
今では、混雑する買い物を避けられると、都市部でも人気だといいます。
移動スーパー「とくし丸」を導入 コモディイイダ・岩崎恭子さん「今リモートワークとかお子さんを抱えている方、スーパーの3密を避けたい方が主に使っています」
こうした移動型のサービスは広がりを見せていて、大型トラックの中にあったのは、メガネを作る時に行う視力検査などの機械。こちらは移動式のメガネ店です。トラックの中に作られていますが、実店舗と同様のサービスが受けられるといいます。
メガネスーパー千葉ブロック長 統括ストアディレクター・田中龍次さん「換気も十分にできますし、広いスペースでゆったりした環境で検査することができますので、お客さんの依頼は増えてます」
新型コロナが拡大して以降、出張の予約が以前のおよそ1.5倍となり、ほぼ毎日稼働しているということです。
さらには、こんなサービスも。“どこにでも設置できる足湯”。通常はイベントや商業施設から設置依頼がくるため、現在はあまり稼働できていないといいますが…
ブライトホームサービス・大林啓介営業部長「(花見の時期など)4月から5月にかけては、ご利用の需要は非常に期待しております」
緊急事態宣言の解除を見越した問い合わせが増えているということです。
そして、今後期待される移動サービスといえば、ドローンなど無人機による配送。3年前から神奈川県横須賀市は、楽天やスーパーの西友と一緒に、実証実験を行っています。去年12月には、自動で動くロボットが公道を走り、商品の配送を行いました。
横須賀市 経済部 創業・新産業支援課・上野敦史主査「正直にいってしまうとまだまだ人の手で運んだ方が早いかなと思いますが、ゆくゆく物流の担い手不足だったりとか、非常に自動配送ロボットというのがニーズがあるかなと」
お店や商品が自分の所へきてくれる移動式のサービス。コロナが落ち着いた後の社会でも注目されそうです。