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スマホ学ぶシニア増加 慣れない操作に奮闘

2021年4月12日 19:24
スマホ学ぶシニア増加 慣れない操作に奮闘

東京・巣鴨のスマホ教室(店舗は現在移転)。ここでは、60歳以上のシニア層の受講者が増加しているという。初めて聞くカタカナ用語、指先を使う慣れない操作。それでもスマホを学ぶ背景には、コロナ禍を生きる人々の様々な事情があった。

精肉店を経営する山元義政さん(62)は、店にキャッシュレス決済を導入することを決めたものの、オンラインでの加盟店申請のやり方が分からず教室を訪れた。「アップロード」の意味から尋ね、何とか登録を完了。その後お店を訪ねると、早速キャッシュレス決済に対応していて、教室に通った成果があった様子だ。

大手広告代理店OBの山田司郎さんは、何かの拍子に点灯したスマホのライトを消すことができず、教室に。実は山田さん、去年12月にくも膜下出血で倒れ、年明けに手術をしたばかり。手に震えが出る後遺症が残る中、自宅でも一生懸命スマホの操作を練習しているという。

そんな山田さんの新たな喜びは、覚えて間もないLINEを使った友人とのやり取り。健康を気づかってくれる友人からのメッセージに、山田さんは「嬉しいことなんだよ。涙が出るよ」と話す。友人とのスマホでのやり取りが、山田さんのリハビリの励みになっていた。

一方で、若者顔負けのスキルを持つ女性も。土井裕子さん(71)。今年100歳になる母親を1人で介護している土井さん。母をデイサービスに預けているわずかな時間を利用できる「動画作成」が気分転換になっているという。

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