パンが進化 高級食パンやフードロス削減も
巣ごもり生活が続く中、今、おうちで食べるパンにこだわっているという人も多いようです。味にこだわるのはもちろん、デリバリーなどコロナ禍ならではのサービスも登場しています。
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ふわふわのパンにサンドされた生クリームの中には、とろーり甘酸っぱいベリーのソース。今、若い女性を中心とした話題のスイーツパン、イタリア・ローマ発の「マリトッツォ」です。
代官山の人気ベーカリー「プリンチ 代官山T-SITE」。「イタリアの食文化」をコンセプトとしていますが、運営はあのスターバックスです。
およそ120種類のこだわりのパンなどが並ぶショーケースの中には、今週発売されたばかりの新商品「フォカッチーノスペック&ロマネスコ」が。
イタリア料理ではおなじみのパン、フォカッチャを使ったサンドイッチ。燻製の生ハムとイタリア野菜のロマネスコなどがトッピングされています。燻製された生ハムとロマネスコが、もっちりしたパンによく合います。
これらのサンドイッチはスタバの日本出店25周年にあわせて発売。その背景には…。
プリンチ マーケティングマネジャー・佐久間大輔さん「お客様が自宅で楽しめるようなパンの充実をはかっている。テイクアウトは全体の比率として増えていて、まとめ買いのお客様が以前よりも増えた」
デリバリーを使った注文も増えていて、巣ごもり需要に応えます。
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そして、開店前に行列ができていたのは、その名も「水にこだわる高級食パン」。
60代「おとといも来て、おいしかったのでまた来ました」
メニューは1本864円の高級食パン一筋。人気のヒミツは食べた瞬間、ふわっと広がる甘い香りと、シフォンケーキのようなしっとりとした食感です。独自開発の水をパンの仕込みに使うことで絶妙な味わいが生まれるといいます。
銀座に志かわ・高橋仁志社長「ちょうど2年7か月で100店舗になりました」
短期間で100店舗にまで上り詰めたこの店が、来週、新たな商品を発売します。それは、食パンにつけて食べる「抹茶みつ」です。使用したのは京都の宇治抹茶。
食欲をかきたてるため、ツヤ感にこだわり、日本料理の名店に協力を仰ぎ、1年かけて開発しました。もっちりとした香り高い食パンに、抹茶のほろ苦さがよく合います。
高橋仁志社長「世界に新しい食べ方として広げられたらと思います」
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一方、創業130年を超えるフランス発の老舗ベーカリーには、連日、売り切れてしまうという限定商品が。食感の良いアーモンドクリームのパイの上に、今が旬の柑橘、甘夏をトッピングしたパイです。発売のウラ側には、今ならではの事情が。
PAUL東京営業部・深井千奈未さん「フードロスをなくそうという運動を始めました」
実は、パイに使われている甘夏は、寒さの影響で変色してしまったり傷がついたりして、売り物にならず、捨てられる運命になっていたもの。味に問題はないため、買い取って商品化したのです。
深井千奈未さん「コロナ禍で 遠くへ行けない方が多い中で、自宅で召し上がっていただけないかと思ったのがきっかけの1つです」
今月末には、コロナ禍で客が減少したイチゴ狩り施設からイチゴを購入し、再びパイを発売する予定。フードロス削減のためのベーカリーの取り組みが注目を浴びています。